核心に触れられてしまって、何も言い返せなくなった。


何でって。

そりゃあ、他人だけど、気になるだろ!


確かに、これも何かの縁なんかもしれねぇけど。

ここで見捨てるわけにはいかねぇし。




「アハッハハッハ。萌佳、ちゃんだっけ?コイツね、この前からずっと心配してたよ?未成年なのに何してんだよ。とか、親に心配かけてんじゃん。とか」




「うっ、うるさい!!涼は黙ってろ!!!」



萌佳と名乗る女子は、徐々に顔が緩んでいった。


そして・・・。






「弘!!!!!!アタシ、明日からちゃんと学校行く!!酒もタバコもやめる!!でも、中学卒業したら、いっぱい遊んでよ!!!」



「何でそうなるんだよ」



「じゃあ、学校行かないし、酒もタバコも続けるぅ!!」



はぁぁあぁ?!


「弘、別にいいじゃん。いい子みたいだし。仲良くしてやろうぜ。萌佳ちゃん、俺ら、別に遊び気分とかじゃねぇよ?そこんトコ安心してね?」



涼と、萌佳はもう仲良くなってるみたいだけど。


俺はどうしたらいいんだよ。


現に、まだ中学生なんだぞ?


・・・・あぁ。もう仕方ねぇ。



「涼!!・・・・。仕方ねぇな。じゃあ、明日からちゃんと学校行けよ?」






不謹慎かもしれねぇけど、俺も笑顔がこぼれてしまう。


とりあえず、中学は卒業してくれ。



「・・・うん!!!!!!!!!!」




萌佳は、本当に嬉しそうに返事をした。