待てって言われても。



複雑な表情で下を向いているその子。




そして、突然。


「あっ、アタシ萌佳ってゆうの!!他人のうちらが2回も会ったのは、何かの縁ってことで、仲良く・・・してもらえませんか?」




はぁあぁぁ?!

何言ってんのコイツ。



多分、今の俺、マジ複雑な顔してる。



自然になるだろ!!



何でこうなるんだよ!!!



分からず屋な上に頑固だから、どう言ったって引き下がらないに決まってる。


どうすればいいんだよ、俺は!!!!



「あぁぁぁぁぁぁ!!!イラつくなぁ!!!お前ね、まだ未成年で、しかも14歳なんだろ?どこのヤツか知らねぇけど、自分の人生溝に捨てるようなコトしてんなよ!!お前と俺は他人だ。だけど、心配かけんなよ!!!」



もう、面倒見切れねぇよ!!!


俺も、こんな性格だし、気にしちまうだろーが!!



「たっ、他人なのに、何でそこまで心配してくれるんですか?普通って、シカトしませんか?」




「そっ、それは・・・・」


それは・・確かに。