それからは、何もなかったように毎日を過ごしていた。



普通に学校へ行って、いつもどおり友達と仲良くして、そして家に帰ってくる。



それが幸せだった。





「今日は、金曜かぁ」


5日間が経つのは、本当に早い。




「ねぇ、涼。弘ぉ。今日クラブ行かない??めっちゃいいトコなんだけどさぁ」



クラスに1つはある、女子のギャル軍団。



そいつらとは、ボチボチ仲良くしていたから、こういう誘いがくるのは普通だった。





「どうする?弘。俺別にいいけど」



「弘ぉ、行こうよぉ。弘が来ないと盛り上がんないじゃぁん」



「何だと?!俺がいるじゃねーかぁ!!!」




俺の目の前で勝手に盛り上がっているヤツらはおいといて。




「あぁ。別にいいよ。行くよ」


「やったぁ!!!!じゃあ、楽しみにしとこうねっ♪」