アタシが高校生になるまでに、母親は何度も離婚、再婚を繰り返し
大量の借金を抱えてしまった。
アタシが中学生のときには、母親は夜の仕事に行ってしまっていて。
アタシはどうすることもできなかった。
そして、高校生になるときに。
『あんた、もう働ける年なんだろ?これまであんたのコト育ててきてやったんだから、働いて借金返してよ』
ふざけんな。
アタシには、何の関係もない借金。
それでも、返さなくちゃいけないのは、借金の保証人をアタシの名前にしてあるからだった。
母親は、いつだって逃げるコトができる。
それは、いつだってアタシに借金をかぶせるコトができるから。
アタシには、普通に生きる価値なんてない。
