外へ出たら、中とは大違いでとても静かだった。
「ってか、君何歳?」
「アタシ、14」
「じゅっ、14?!」
「涼、いい加減にしとけ。話したって無駄だ。俺たちには関係ない。行くぞ」
「まっ、待ってよ!!!」
前に進むために話しかけたのに。
何もできてないじゃん。
そりゃ、こんな未成年に話しかけられて迷惑なのは分かってるけど。
でも、好きなものは好きなんだもん!!!
「あっ、アタシ萌佳ってゆうの!!他人のうちらが2回も会ったのは、何かの縁ってことで、仲良く・・・してもらえませんか?」
勢いでここまで言っちゃったけど。
思ってるコト矛盾してるけど。
そのまま背を向けている弘。
それを見守る涼。
「あぁぁぁぁぁぁ!!!イラつくなぁ!!!」
突然大声を出した弘に、アタシも涼も驚いてしまった。

