カラカラカラッ。
「んー?香乃。どうしたんだよ」
「涼が何しに行ったのかなぁ?って思ったから来た。あっちも居ずらいし」
涼が2人の方に目をやって、納得した。
「確かにな」
弘の部屋は高いトコだから、夜景が綺麗に見えた。
「・・・・・・・タバコ吸うために来たの?」
涼がタバコに火をつけている。
「あぁ。もしかして、タバコ嫌いな人?」
「別に嫌いじゃないけど、たそがれに来たのかなって思ってた」
「俺、どんな人だと思われてんだよ」
微笑みながらタバコを吸う涼。
さっきまで一緒に時間を過ごしてたときは、子供っぽいなって思ってたけど。
タバコを吸う横顔とか、接し方とか、やっぱり大人なんだって思ってしまった。
「そっ、そんな見つめないでくれる?恥ずかしいんだけど」
「あっ、ゴメン」