「俺、古谷涼。萌佳の知り合いなんだけど」
あっ、男友達ってこの人。
「あっ、香乃です。よろしく。・・萌佳は?」
「萌佳ね、もう少ししたら車で来ると思う。準備、手間取ってたから。だから、先に向かえに来たんだ」
照れたように笑いながら、そう答えた。
「古谷さん、何歳ですか?」
「涼でいいよ。香乃って呼んでいい?」
「別にいいよ」
「俺、20歳なんだ。香乃、高1だろ?若いね」
「へー。まさかの、涼って年下好き?!」
「オールマイティ!!笑普通だよ?気が合うなら、年なんか関係ねぇ!!って考えだから」
「そっか」
「香乃となら、気が合いそうだ」
「何で?」
「だって、初対面でこんだけフレンドリーなれる女子、あんまいないし」
そう言って、また照れて笑う涼。
なぜか、胸が痛かった。