イライラしたまま萌佳たちを待っていた。



ふざけんな、ふざけんな、ふざけんな!!!

ありえねぇよ。何なんだよ。



目頭が熱くなってきてるのが分かる。

でも、今泣いたりしちゃいけない。







「・・・香乃・・ちゃん?」



「えっ!!!!」


突然知らない男に名前を呼ばれた。

ぼーっとしてたから気づかなかった。




「香乃ちゃんじゃない??間違えた??」



「えっ、あっ。アタシですけど・・・」



「あー!!よかったぁ。初対面の子に自信ないんに名前呼んで間違えてたら、俺確実に変質者じゃん!!!」




とりあえず状況が飲み込めないアタシ。



「えっと、誰だっけ?今までドコかで会ったコトあった?」