それから啓介の入院生活が始まった。
私は入院費を払うためにパートを増やし、深夜も働くようになった。
でもその分啓介の面倒を見る時間は省けるので今まで通りの生活を続けることができた。




それに・・・毎日先生にも会えるし・・・。



そう。私は毎日啓介のお見舞いと言う口実で先生に会いに行っていたのだ。
そして今日もまた仕事の合間に病院に来ている。


「啓介ー!今日も来たよー。」
「ママっ!!」

啓介は入院しないといけないようには思えないほど元気だった。


私達が話をしていると先生も部屋にやってきた。