麗奈斗

よっし、準備完了~!
あ、廣瀬さん迎えに行かないといけないんだな
廣瀬さんって呼ぶのなんか堅苦しいな・・・。

玲華・・・
なーんっつって・・。

迎えに行くか。

ピーンポーン

「・・・。」

あれ、もしかしていないのか?

ピーンポーン

ガチャッ

「なんで1回目で出なっ・・・」
そういいかけて俺は黙った
出てきた奴が玲華じゃなかったからだ

「あ・・・」
ガチャンッー。

え・・・
閉められた。
その後すぐにドアの向こうで
「おねぇちゃーん!彼氏~!!迎えに来たよ~!」
と聞こえた。

あ、いやいや・・・。
彼氏って・・・家迎えに来ればやっぱそうなんのか・・。

色々考えているとまたドアが開いた。

今度はちゃんと玲華だった
「あ、ご、ごめんね!」
「あぁ、いや別にいいけど・・。」
今の誰なんだ・・・?
おねぇちゃーんって言ってたし妹か?
「今の妹なんだ」
やっぱりな。
「だと思った」
「え、なんで?」
「おねぇちゃーんって言ってたからさ」
「あ、そうなんだ・・・。」
俺等って立ち止まって話す事多いな。
「麗奈斗君は兄弟とかいないの?」
「あぁ、俺か・・」
「うん」
「てか麗奈斗君っつーのやめねぇ?」
堅苦しいの嫌だしな・・・。
「え?じゃ、じゃあ・・・」
「麗奈斗でいいよ。」
「し、下?!」
何故か玲華は戸惑ってた。
「ん、別に普通じゃない?嫌?」
「い、嫌じゃないよ!」
「そう、んじゃいいじゃん」
下で呼ぶのっておかしい事なのか・・。
「じゃ、じゃあさ。」
「んあ?」
「私の事も玲華って呼んでくれればいいから・・。」
最初から呼ぶつもりだったけどね
「あいあい」
俺はそう返事して学校へと向かった。