「えーっと、志織が預かってくれ
って言ってさっき村に来んだよ。」

「・・・?」

「はい、そのとうりです。」
志織が話し始めた。

「私・・少し大きな家の1人娘なん
です。」

「へぇ・・・。」

「・・だから両親は天堂寺家に
ふさわしい人間にするって・・
毎日勉強や習い事ばっかり・・私
に遊ぶ時間なんかくれないんです。」


「だから家出か?」
龍次がきいた。

「はい・・。」
志織が下を向いて答える。

「私、みんなの期待や教育に
耐えられな・・」

「バカみたい!!」