「何みてるの?」

満実と真理奈がきいてきて。

「昨日、村の外れで拾ったんだ。」
「何の曲なの?」
「わかんないの。」
「そーなの?」
「うん。」

すると、ほかの子たちも集まってきた。

「何々?」

玲奈はみんなにCDのことを話した。

「じゃあ、俺今日家で聴いてきていいか?」
そう言ったのは海斗という男の子だ。

「うん、いいよ。」
「サンキュー。」

海斗はニッと笑う。
『私とは正反対だよなぁ』

そう思いながらCDを手渡す。






-------同時刻
村の外で2人の人影があった。
1人が男でもう1人が女だ。

「おい、どこに落したんだ?」
「さぁ?たぶん偵察に行ったときに・・。」

この2人は私服に帽子を深くかぶっている。
顔がよく見えない。

「あれが無いと今回の作戦は失敗なんだぞ!」
「わかってるよ!うるさいな。」
「なにイ!?」

男が大声を出そうとしたとき、
「しっ!」
女がそれを抑えた。
「もが・・。」

2人の目に映ったのは下校中の海斗だった。

「あ、あれ・・。」
女が指差した先にはあのCDが・・。
「あー、あった。」

2人は向かい合い目で合図したあと・・。