「おまえ、ベリル・レジデントだな?」

「何か用かね?」

 ライカは落ち着き払った青年に戸惑いながらも、その姿を刻みつけるように見つめた。

 写真で見るよりも細身ではるかに美形だ。

 いや、細くは見えても服の上からでも鍛えられている事が解る。

 やはり自分よりは二つほど年下に見える。

「俺はライカ。ハンターだ! おまえを捕まえに来た」

「理由は」

 少しも動じずに問いかけるベリルにいぶかしげな表情を浮かべた。

 とぼけるのが上手いのか、それともハンターを沢山見てきているのか。

 どうでもいいがこいつ、顔つきも上品なら動きも上品じゃないか。

 傭兵だと聞いていたけど、今までに出会った傭兵とかなり違う。