「ハンターも辞めるんだな」

「!? そんなこと──」

 出来るわけないだろ。

 そう言いかけたが声にならなかった。

 自分がどれだけ馬鹿でだめな人間なのか、充分に解っているから言い返せない。

「方角は掴めない。場の状況も把握出来ないではハンターとして致命的だ」

「──っ」

 ライカは喉を詰まらせる。

「こ、これでも二年もハンターやってたんだぞ!」

 それでもなんとか絞り出した声は震え、それに連動するように手も震えている。

「お前が今まで受けていた仕事は全て一人の仲介屋を挟んでのものだろう」

「!? なんでそれ──」