天使の残像


 ──数十分後、男は外に出ると顔をしかめて車で待っていた仲間に帰るように手で促す。

「引き受けたんですか?」

 待っていた大柄の男は出てきた男に声をかける。

「ああ、快くな」

 細身で長身の男は口角を吊り上げて答えた。

「捕まりますかね」

「どうだかな。奴が調子に乗るタイプで良かったよ」

 いくら新米ハンターでも慎重なタイプには依頼を持ちかけにくい。

 あの歳でまだ新米だというのには驚きだが、一人前として認められたのが遅いのならば頷ける。

 もっとも、本当の理由をこの二人は知るよしもないのだが。