「そうか」

 目を伏せてつぶやいたベリルに胸が詰まる。

 軽い関係ではなかったのだろう、ライカは憂いを帯びたベリルの瞳にそれを確信した。

「俺の──せいなんだ」

 か細く発したライカの手は冷たく震えが止まらない。

 それでも、貯め込んでいた感情を吐き出せたことで心は少し軽くなった。

「良ければ話してもらえないか。その最期を」

 ベリルの真摯な問いかけにライカは胸を詰まらせる。