「……じゃ…す…」

「なんて言ってるんだろ…」

ここからじゃ少し遠くてわからない。
もう少し近づこうかと悩んでいると突然大きな声がした。

「好きです!先輩!付き合ってください!」


「え…」

突然の出来事に、私は一瞬頭が真っ白になった。

そして、状況を理解すると今度はパニックって祐樹の返事なんか聞かずにその場から走り去っていた。

体育館裏から去るなか、私は見てしまった…



祐樹が笑顔で『ありがとう』と言っているのを…