「はぁ、今から直接渡しにいけば?」

大きなため息とともに柚木は言った。

どうやら、あきれられたようだ。

「それ、ナイスアイデア!!じゃあ、言ってくる!!」

私は、教室と飛び出した。

祐樹は部活だから、体育館にいるはずだ。

私が必死で走っている頃、柚木はというと…

「普通、恥ずかしがって躊躇するでしょ。どっか、ずれてるんだよね。亜希って…」

と、つぶやいていた。