「作ってしまった…やっぱり無理!!今更、好きなんて!」

頭を抱え叫んでいると、怪獣のような足音が聞こえてきた。

その足音は、私の部屋の前で止まり…


「亜希!!いつまでそうしてるつもり!?いい加減にしないと遅刻するわよ!!」

叫び声をあげた。

「おねーちゃーん!どうしよ~!!!」

私は怪獣…いや、お姉ちゃんに泣きついた。

「な、なによ急に!気持ち悪い…」

いつもなら、言い返し強烈な?キックをあびせる私だが今日は違う。

今は、そんなことする余裕はないのだ。

なんせ、私の一大事。頼れるのはお姉ちゃんしかいない。

「やっぱり、渡せない!!どうしよ~!!!」

弱気な発言に姉は一言。

「そんなの、素直に好き❤って渡せばいいでしょうが!女は度胸だ!!」

「そんなこと言ったって、無理なものは無理なの!」

その答えにイラついたのかお姉ちゃんは、私を無言でひきづり家の外へ放り投げた。