「繭の事気に入った」

「はい?」

ど、どういうこと?

「繭は俺のお・も・ちゃ」

「はい!?」

人をオモチャ扱いって・・・酷くないですか?

「あの~」

「ん?」

満面笑顔ですね・・・

っじゃ無くて!男の人は信じちゃ駄目!!
 
あんな事が・・・

あ、ヤバ、フラシュバック・・・

私は【あの事】を思い出してしまって、剣道場に座り込んでしまった。

「おい、繭?大丈夫か?」

西森君が私の頬に触れようとした時・・・

「繭に触らないで!!!!!」

親友、美音が叫んだ。

そして剣道場に走ってきて。

私を抱きしめた。

「み、おん」 

「大丈夫だよ。私が居るから、ね?」

美音は【あの事】を知っている。