ガララッ(再び)

「お、今日も来たのか」

「はい。手合わせ願います」

「おう、良いぞ」―――・・・

「次!」

さっき部長を倒しました。

「キャー」

書道部は今日はお休みらしい。
「じゃ次は俺が」

「どうぞ」

「始め!」

「ハァアアアッ」

「フッ」

真正面から来るなんて。

私は難無く避ける。

「ハッ」

相手が体勢を立て直す前に、私は剣を振り降ろした――・・・

「一本!」

「キャーーー」

「嘘、だろ」

「?」

女の子は悲鳴を上げて喜んでいたが、剣道部の人たちは、唖然している。

「何かしましたか?私」

頭に被っているのを外して聞いてみた。

「否、まさか西森が負けるなんて思ってなかったから」

西森・・・あっ!

「あの剣道のありとあらゆる賞を総なめにした!?」

「あぁ」

「あ、えと」

「あーあ、甘く見すぎた」

「西、森」

「すんません。女だって甘く見てました」