クラスに帰るともうほとんど片付けは終わっていた。

「あ~繭~もう片付け終わったよ~」

「ゴメンなさい。速いね、さっき先生が報告してたのに」

「委員長が先生来る前に片付けるって言ったから」

「それにあんまりお客さんも居なかったし」

「そっか」

「繭~あと、私と委員長しか居ないよ?みんな帰っちゃった」

「は、速いね」

「あんま、片付けることも無いしね」

「そうだね」

グラスなどを洗うだけで良いんだ。

「帰る?繭」

「うん。あ、でも・・・」

「ん?」

「十夜君が・・・」

「と~やくん???」

「あっと、その・・・」

「ハハハッ繭顔真っ赤」

図星を点かれてもっと真っ赤になった。

「繭か~わい~」

「美音!!」

「繭真っ赤~」