「繭、明日のミスコン楽しみだな」

何か、十夜君のオーラが、黒くなったような・・・

気のせい?

でも、何で怒ってるんだろう?

「繭?」

「あっと、そうですね?」

「何で疑問系なのかな?」

「ぅ、えっと」

「まぁいいや、もうそろそろ文化祭1日目終るね」

「あ、」

時計を見るともう4時だった。

安全のためと2日目の事を考えて前夜祭は4時で終わりなんだった。

「お前等~片付けてサッサと帰れよ~」

先生の声と共に生徒が一斉に片付けを始めた。

「じゃ、十夜君」

私はそう言ってクラスから出ようとすると、

「繭!!」

引き止められた。

「何?どうしたんですか?」

「校門で待ってて」

「へ?」

「送ってく」

「わ、分かりました」

そう言って私はクラスに帰ったのだった。