「映像見たんでしょ、迂闊にも」

「あ・・・」

そうかもしれない

「だから、記憶無かったんだ」

「アホだな」

「酷い・・・あ、何で西森君居るの?」

「俺が、運んだから」

「え、重くなかった」

「鉛のように」

「えぇ!!?ご、ゴメンね」

「ふっ冗談だよ、軽かった」

そう言って西森君は私の耳元で意地悪な笑みで・・・

「羽のように、な」

と、甘く囁いた。

ドキンッ

私の心臓は大きく音をたてて鳴った。

「~~~っ」

私は西森君の胸を押し、顔を隠すように布団に潜った。