俺の出した提案のオペレーションセンターは、
【新星カスタマーサポートセンター】
そして、
【お客様コールセンター】
の2本のラインが引かれ、お客様でもスタッフでも自由に使えるシステムが導入された。
マニュアル作成に、多少の時間は掛かったものの、ほぼ予定通りにスタート出来た。
この、電話オペレーションセンターは、別館3階の一番奥に空いていた100坪程の旧大会議室を改装して、カスタマーサポートセンターと、お客様コールセンターの2分割にわけて、各デスクにには、フリーダイヤル受信専用の電話回線と各部署への内線が可能な通常の電話回線との2本ずつ引かれ、全ての営業所、各教室、スタジオやライブハウス、カラオケ店等の情報が瞬時に分かるようにプログラムされた端末が1台ずつ置かれている。
正社員は、オペレーションセンター長1人、補佐役として次長1人と主任1人、今年度入社してきた新人社員3人を含めた6名で維持していくことに決定した。
オペレーターは、営業課、庶務課、秘書課等の各課からベテランの女性社員で40名を選抜して、それと派遣社員を含めた計60名が担当することになった。
この66名が、常に3交替制で午前7時から夜10時までの15時間を勤務するのである。
9月半ばに提案して、11月の頭からスタートした。
あまりにも早くスムーズに出来たのも、各課の協力と企画推進室の頑張りの賜物であろう。
早いもので、カスタマーサポートセンターに、不具合やマニュアル説明会の為に企画推進室とを行ったり来たりしている間に、あっという間に12月になり、紅葉狩りに行く約束をすっかり忘れてしまい、気が付いた時には紅葉はすっかり終わってしまっていて、山は寒そうな茶色に染まっていた。
週末は殆ど朝から晩までバイト三昧な上に、平日もほぼ毎日新星MUSIC日本支社に来ていて、美華と最後にデートをしたのが、文化祭の後夜祭の時だから1ヶ月半以上もデートしていなかった。
たまに
『りゅう、来週末忙しい?』
なんて美華が聴いてきても
「え~っと、来週末は制作部からの依頼で新たなスタジオを作ることになって、そこでは今までに無かったスタジオを作るんだ。
制作部と企画推進室のコラボレーションによるテストパターンのスタジオなんで、今回モデルケースが成功すれば、次回からはとても楽に造れて、経費削減にもなるんだ。
で、来週末は建築予定地で建築士と会うことになっていて、俺もそれに同行することになってるんだ。
実は、このスタジオでのテストパターンを遣るに当たって色々と発案したの俺なんだ。」
『そっかぁ…。
それじゃあ仕方無いわよね。
分かったわ。
私は、ママとお買い物でもしてくるから、気にしないでね。』
「ゴメンな!
また近い内に時間作るから。」
なんて、いつも美華よりバイトを優先させてしまっていた。
でも、クリスマスイブだけは古田室長に無理言って、俺と美華の二人ともバイトを休みにしてもらっている。
先月のバイト料で、美華の為に密かにクリスマスプレゼントを買ってある。
新星グループが経営しているニュースターホテルの最上階のフレンチレストランも予約した。
高山社長の計らいで、窓際の大人気テーブルを押さえて貰い、コース料理の予約も入れた。
花屋さんにも、クリスマスカード付きの綺麗な花束の予約も入れた。
あとは、美華を誘うだけである。



