『それじゃあ、今配られている企画書を見てくれ。
この企画書は、ここにいる高校生の滝本ちゃんと桧山君が考えて作成して来た企画書だ。
まずは提案書から見てくれ。』
ヤバいよなぁ!
ダメだ!
高山社長の話しが耳に入らない。
集中しなきゃ!
すると、そこへ美華が小声で、
「リュウ、どうしたの?
さっきからずっと下向いて!
具合でも悪いの?」
「大丈夫だ。」
と言って、何事も無いかの様に提案書の1ページ目を捲り、少しだけ顔を高山社長の方に向けた。
どうにか平常心を保ちながら、提案書の事項について、内容を詳しく宣伝していった。
それから1時間程ミーティングをして、休憩となった。
全員で、社員食堂に向かい、食事を取ることになったのだ。
その時、後ろから、
『リュウ君、私よ!
わたし!』
「お お久しぶ…りです。」
『何を口ごもっているのよ!
隣のアパートに住んでいた恵美子だよ!』
「気付いてました。
ここに就職したんですね。」
『そうよ!
一応音大卒業したんだからね!』
「そうでしたね!
お元気でしたか?」
『頑張って働いてるわよ!』
「リュウ、この人知り合い?」
美華の顔は笑っているけど、目が笑って無い!
メチャクチャ機嫌悪そう!
『あら、可愛いお嬢さん!
はじめまして!
私は棚橋恵美子。
リュウ君とは、去年の3月迄お隣同時だったのよ!
リュウ君、この子リュウ君の彼女?』
「・・・はい・・・高校で知り合って、付き合い始めたんです。」
『ふ~ん!
そうなんだ!』
「リュウ、先に社員食堂に行っとくね!」
「あぁ!
俺も直ぐに行くから。」
マジで有り得ない!
美華が凄いヤキモチ焼いてる!
今まで、こんな事無かったから、怒った美華とどう話したら良いか分かんないや!
何で、こんな所で会うかなぁ!?



