多分、男子は人数が少ないから、まとめて一ヶ所で受けたんだろう
そして、見事に合格したぜ
これからバラ色の高校生活が待っているんだ!
入学式の前日なんか、興奮して殆ど眠れなかったぜ
そして迎えた入学式
俺は、その時初めて知った…………
騙されてた事に…
何でだ~~~~ッ!?
機械科って、野郎しか居ねぇじゃねぇか!
何がハーレム状態じゃあ!
男臭くて死にそうだよ~ッ!
まぁとにかく、工業科には楽しみは転がって無いから、休み時間には、工芸科の校舎にダッシュだ!
あっちに行けば、8割は女子だもんな!
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あれから2週間経ったが、相変わらず回りは男・男・男…!
当然だけど、面白くねぇ!
工芸科の校舎は遠いから、10分間の休み時間じゃあ物色どころか、目の保養にすらならない
昼休みに、もう一度やって来た工芸科の校舎
ふと見ると、同じ中学校の柘植さんを発見
「お~い、直美!」
『桧山君、どうしてこの学校に居るの?』
「どうしてって、この学校を受験したんだ。」
『あんなに頭が良いのに!?
なんだよMのバッジ付けて!
機械科に居るんだ!』
「まぁ、そう言う訳だ。
ところでさぁ、1年の女子で可愛い子居るか!?」
『何言ってるの?
目の前に要るじゃないの!』
「直美、殴られたいのか!?」
『ジョークじゃん!
うちのクラスメイトに可愛い子居るから、紹介してやろうか?
1人1000円くらいでどう!?』
「やっぱ1発殴らせろ!」
『だから、ジョークだって!』
「で、可愛い子は何処に居るのかなぁ!」
『じゃあ、ここで待ってなよ!
連れて来るから。』
「あぁ。わかった。」
と言うと、直美は猿の真似をしながら、教室の中に消えて行った。
相変わらず変わった奴だなぁ。
きっと将来は女芸人だな!
なんて考えていたら、直美が平泳ぎをしながらやって来た。
何やってるんだアイツは…………
『桧山君、お待たせシマウマ!』
「何がお待たせシマウマだよ!
で、可愛い子は何処に居るんだ!?」
『そこのドアの陰に居るからちょっと待ってて
ミカミカ!
出ておいでよ!』
とドアに向かって叫んだ



