KISS AND SAY GOOD-BYE

 



「押忍、しっています」


『それでな、今は女性エンジニアがメチャクチャ増えているんだよ

だから、在学中に資格が取れる工業高校が、女性に大人気なんだよ』


「本当ですか!?」


『あぁ!

俺は今、武蔵野芸術高校の機械科に通っているんだよ

機械科の生徒の8割が女子なんだよ

その上、この学校は全校生徒の8割も女子だから、男子のパラダイスなんだよ』


「凄いですね」


『だろう!?

特に機械科に入って来る女子は、毎年レベルが高いんだから最高だよ』


「橋本さんも、彼女いるんですか!?」


『この学校に入学してから、今日まで彼女が途切れた事なんか一度も無いよ』


「マジですか!?」


『スゲーだろう!

その上、バイクの免許も取らしてくれるし、授業ではエンジンの勉強もするから、自分でバイクの修理も出来ちゃうんだから

俺なんか、週末にはクラスの女子3人と一緒にツーリングに行って、4人でお泊まりだぜ

もうハーレム状態なんだから』


「僕も、武蔵野の機械科を受験します」


『そうか!

じゃあ、合格したら俺は卒業して居ないけど、俺の後輩に言っといてあげるよ

機械科に桧山君が入って来たら、面倒見てあげるように』


「有り難うございます」


『良いって事!

楽しみにしててくれ

2年や3年の女子の先輩の歓迎は熱いぜ!』


「今からワクワクしてきます」


『だろう!

この学校には制服が無いから、女子の恰好も凄いんだから

目のやり場に困るくらいだぜ

夏なんか、クラスの女子の殆どが、上はキャミソールだけなんだから、下着で授業受けてるみたいな感じだよ』


「ヤバい!

偏差値はどれくらいですか!?」


『そんなに高くないんだよ

国学院よりも簡単に入れて、おまけに国家試験も受けさせてくれるんだから』


「国家試験ってなんですか!?」


『電気溶接とか一級整備士とか、色々あるぜ』


「凄いですね!」


『だろう!

大学に進みたいなら、3年生から進学クラスに編入も出来ちゃうんだから』


「僕、絶対にその学校に決めました」


『まぁ頑張りなさい

ハーレムが待っているんから』



… … … … … … …


って訳で、この高校の機械科を受験したんだ


でも、入試の時には、女子の姿が見えなかったんだよなぁ…