『でも、レディースデイなんて、何処の店でも遣ってるじゃないか!』
「はい、遣ってます。
他店との差別化を付ける為の企画とは言え、良いシステムは他店が遣っているからと言って遣らない手は無いでしょう!?
良いものは取り入れなければ!
それに、女性が半額だから彼氏や友人、家族なんかに『行こうよ!』なんて誘って来てくれるなら嬉しいかぎりです。
女性が一人だけでカラオケボックスに来るのなんて、殆ど無いですからね!
必ず誰かと一緒に来ますから。
ついでに、メンズデイなんかも作って、週に1日は男性も半額にすれば、男性が女性客と来店してくれる回数も増えると思います。」
『まあ確かにそうだな!
他には何か有るかい!?』
「はい、有ります。
これも何処でも遣ってるポイントカードの発行や、割引券の配布です。
これも、やはり再来店に繋がる大事なアイテムですから。
後は、持込の許可です。」
『そんなことをしたら、店のオーダーが貰えなくて、売り上げが落ちちゃうじゃないか!』
「ですよね!
だったら、いっそ店内には簡単な飲み物だけにして、料理メニューなんて置かなければ良いじゃないですか!」
『店の売り上げがドンドン落ちちゃうぞ!』
「そうでしょうか!?
食事に行ってるんじゃないですから!
歌を歌いに行ってるんですよ!
持込が可なら、自分の好きなものを買って行けるし、カラオケ店の地図を見ましたが、直ぐ近くにコンビニも2店舗在るし、弁当屋も在りました。
店に料理人を置いて、人件費を払い、光熱費を払い、仕入れにお金を遣い、在庫を抱えて、オーダーが通らなくて食材が駄目になって廃棄するんであれば、最初からいらないと考えただけです。」
『じゃあどこで儲けるんだい!?』
「深夜ですよ!」