『金本君、こりゃ桧山君に一本取られたな!
ところで桧山君、さっき幾つか考えてきたって言ってたよな。
他にも、何か良い企画が有るのかい!?
カラオケ大会の件は、真剣に考えさせてもらうよ!
GTSの新たな意味が持てたからね!』
「有難う御座います。
それでは、第2は、損して得取れ企画です。」
『ほほう!
私に損をさせるのかい!?』
「はい、新星MUSICの資本金とか蓄財、運転資金が幾ら有るのかは、時間が無くて把握しきれていませんが、カラオケボックス1店舗分の損益で倒産することは無いと信じて考えた企画です。」
『まぁ、確かにそれくらいじゃビクともしないよ!
しかし、さっき私は黒字の出せる店造りを考えてくれと言ったのを忘れたかい!?』
「私も言いましたよ。
得取れって。
高校生が結構こずかいを貰っているって言いましたが、それを全てカラオケに突っ込むバカは殆ど居ません。」
『そりゃそうだな!』
「中には、カラオケに行きたいけどお金をそんなに持ってない人もいます。
ですから、学校が終わってからカラオケに行く午後3時半くらいから午後6時半の3時間は、学生さんは学生証を提示すれば1時間10円とか、とんでもなく安い料金にしてあげるんです。
その代わり、入店したら最初の1ドリンクは必ず注文してもらうのです。
それは、平日の月~金曜日に行えば、暇な時間帯に客動員が図れます。
まあ時間帯はもっと良く検討しないといけないですけど、取敢えず例えばの時間帯です。
後は、営業してみて一番暇な曜日をレディースデイにして、女性客は半額にするんです。
女性の多く集まるカラオケ店は、流行ります。
それは、その店が素敵な空間で有ったならばの話ですが!
女性というのは、気に入った情報は友人と共有したがります。
だから、GTSを気に入って貰えたならば、口コミでどんどん顧客は増えると予想されます。」