『桧山主任、どうだったね!?』
「はい、支社長からOKを頂きました。」
『そうかそうか!
じゃあ、早速レッスンさせようじゃないか。
獨孤 美栄(トッコ・ミヨン)氏は、今何処にいるんだい!?』
「3階で、留学生と一緒に日本語の勉強をさせています。」
『河野次長、滝本さんと二人で彼女のヘアメイクや衣装など、もろもろの手配の方、宜しくお願いしますね!
撮影用のも、パターンに合わせて全て頼んだよ。
衣装のデザインは、美容部と相談して!』
美容課とは、タレント達のヘアメイクから衣装、身に付ける小物類全てをこの部署が担当している。
この部署のスタッフ達の凄いところは、医療にも精通していて、タレント達の健康管理にも注意をはらっているのだ。
『採寸も早めに済ませておくように!』
『畏まりました課長。』
「私は…?」
『桧山主任は、これから私と一緒にスケジュール作成だよ。』
「スケジュール作成……ですか!?」
『 獨孤 美栄(トッコ・ミヨン)を売り出す為の、彼女のこれからの毎日のスケジュールと、撮影のスケジュールの両方を、最初に作っておいて、それに合わせて彼女には行動して貰うんだよ。 』
「了解しました。
それでは、直ぐに撮影出来るのが、これとこれとこれです。」
『ほう!
なるほど。
で、何処のスタジオで撮影させるのかね!?』
「こちらのは、全て実際に現場に入って貰っての撮影ですので、スタジオでの撮影は致しません。」
『こちらのは!?』
「これに関しては、港区高輪に在る新星MUSICの品川スタジオで撮影したいと思っています。」
『と言うことは、CGを使うってことかい!?』
「はい、CGも使いますし、別撮りのインサートも入れますので、VFXアーティストとCGクリエイターも必要なんで、品川スタジオにお願いしようと思います。」
『わかった。
その件に関しては、撮影日程に合わせて、こちらから手配しておこう。』
「ありがとうございます。」
『こちらの撮影は!?』
「これは、この支社の中で撮影したいと思っています。」
『それじゃあ、今度は撮影内容も、決めていこう。
これから一緒に、ディレクターの所に行こうか。』
「絵コンテ作成ですか!?」
『あぁ、そうだ。』
「それじゃあ、滝本さんも連れていきましょうよ。
きっと、良いものが出来ると思いますので。」
と言うことで、玄田課長と河野次長、それに滝本さんと俺の4人でディレクターの元に向かったのである。
それから3時間後、だいたいのアウトラインが決まった頃、座学中の獨孤 美栄(トッコ・ミヨン)が留学生等と共に、社食に遣ってきていた。



