KISS AND SAY GOOD-BYE






夕方の6時をまわり、外がすっかり暗くなってきた頃、俺達がマコちゃんの部屋でゲームしたりしていると、おばちゃんが呼びに来た。



『さぁ皆さん、1階のリビングにどうぞ!

食事を用意ができたわよ。』



俺達は、リビングに入って驚いた。



そこには、六人掛けのテーブルが2つくっ付けられ、その上にはビッシリと料理が並んでいた。



いつも沢山料理してくれてたけど、今回はその倍の量があった。



「おばちゃん、すんごく沢山作ったんですね!」



『アッ、言ってなかったけど、今日は愛ちゃんの御両親も遊びに来られるんですよ。

もうすぐ、うちの旦那も帰ってくるしね!』



「えっ、おじちゃんも!」



『怖がらないの!

何も悪いことをしてないときは、うちの旦那も怒らないんだから!』



「ですよねぇ……。」



『リュウは、マコちゃんのお父さんが苦手なの!?』



「怒られたイメージしか残ってないもんなぁ……。

なぁそうだろ陶一郎!?」



『だよなぁ。』



『あんた達がバカばっかするからでしょ‼』



『真里江っち、そりゃないよ!』



『もうみんな!

うちの旦那は、そんなに怖い人じゃないのよ。

まぁ、見た目は凄いけど!』



と、そんな話をしていると、丁度マコちゃんのお父さんが帰宅してきた。



「おじちゃん、お邪魔してます。」



俺と陶一郎は、立ち上がり直立不動で挨拶をする。



『オッ、お前ら久しぶりだな!

大学生になって、ちったぁ落ち着いたか!?』



「『はい!』」



『まぁ、座りなさい。

此方のお嬢ちゃん達は!?』



「こっちは、僕の彼女の滝本美華さんです。」



『こっちは、僕の彼女の谷真里江さんです。』



『僕ってガラか!

何、緊張してんだよ!

悪いことしてねぇんだから、怖がることねぇだろう。

まるで、俺が脅してるみたいにしか見えないだろうが!』



「はい!」



『まぁ、良いわ!

えぇっと!

谷さんと滝本さんだったね。』



『『はい。』』



「まぁ、良く来てくれた。

今日は楽しんでくれ。

俺の女房の料理は、最高に旨いからな。」



『『はい。』』



「ところでおじちゃん、新しい電波塔って、東京タワーよりもでかいのを作るって聞いたんですが、本当なんですか!?」



『おうよ。

凄いのを作るから楽しみにしときな!

東京タワーなんか軽~く追い越すから!』



『爸爸(パパ)、早く着替えてきたら!

一緒に食べようよ。』



『そうだな!

愛ちゃん、御両親は!?』



『もうそろそろ来る頃だと思います、おじ様。』



『そっか!

さぁみんな!

冷めないうちに食べなさい。

儂はちょっと着替えてくるよ。』



と言って、奥の部屋へと消えていった。



その瞬間、俺と陶一郎はホォッと深く息を吐いた。



よっぽど緊張していたみたいで、肩や首の後が強ばっていた。