「だから、おじちゃんじゃないの!

お兄ちゃんって言ってみて!」


『アジュシ(おじさん)、妹いじめるな。』


「チャンス君、いじめてないよ。」


『リュウ、子供に負けてる~!』


「美華、アジュシって言われたよ~!」


『アジュシって!?』


「韓国語で、おじさんって言う意味なんだ。」


『オッパって言うのは!?』


「女の子が、お兄ちゃんって言う時にオッパって言うんだよ。

あと、彼女が彼氏や自分の旦那を呼ぶときも、オッパって言うんだ。」


『じゃあ、男の人がお兄さんって呼ぶ時には、何て言うの?』


「その場合は、ヒョンって言うんだよ。

丁寧に言うときには、ヒョンニムって言うんだ。」


『ヘェ!

韓国語って面白そうね!

私も覚えたいなぁ。』


「いつでも教えてあげるよ。」


『桧山君って言ったね。

随分ハングル語が上手なんだね。

今では、殆どの在日韓国人は、あまりハングル語が話せないのに、若いのに大したもんだよ。』


「両親が、忙しくて、いつもハルモニ(お祖母さん)のところに居たから、いつの間にかハングル語が話せる様になっていたんです。

ハルモニは、ソウルで産まれ育ったので、日本語よりハングル語の方が上手ですから。

私は、赤ちゃんの頃から、殆どハルモニに育てて貰ってたんです。」


『そうなんだ!

お父さんは、何をされている方なんですか!?』


「文理学園って言う学習塾を経営しています。」


『黄志元(ファン・ジウォン)さんの息子さんだったんだ!』


「アボジ(親父)を知っているのですか?」


『良く知っているよ。

民団の青年部で良くして貰ってるんだよ!

人当たりの良い、優しくて頼りになる、先輩なんだよ。』


「そうなんですか。

高山社長のところのタレントさん達も、ヒマワリTVに良く出演なさっているんですか!?」


『今は、ミュージックハウスって言う番組に、うちの歌手が時々出てるし、俳優の島木洋一とか、アナウンサーの星川君が頑張っているかな!

後は、まだ駆け出しの歌手とか女優もいるけど、知名度は低いだろうな。

なんせ、新星MUSICを作ってから、まだ10年くらいだから、これからだよ!

私も頑張って、これから先10年以内には、新星MUSICここに在りって言うくらい会社を大きくして見せるよ。』