久しぶりに入った熱帯魚専用の部屋には、数年前には無かった大きな水槽が幾つも増えていた。
初めてこの部屋に入った谷さんは、凄く感動しながら見学していた。
吉川はと言うと、マコチャンから散々聴かされて嫌でも覚えてしまった熱帯魚の知識で、真里江ちゃんに説明をしていた。
『それで、これがエンゲルフィッシュだ!』
「吉川、嘘教えんなよ。
エンジェルフィッシュだろ。
エンゲルフィッシュって聞いたこと無いぞ!」
『わりぃわりぃ!
俺もうろ覚えだから、エンゲルかなぁ!?エンジェルかなぁ!?って迷ってたんだよなぁ。
折角、真里江ッチの前でマコチャン並みにかっこよく知識を披露したつもりだったんだけどなぁ……。』
「俺は、はなから覚えられる気がしなかったから、諦めたけどな。」
『二人とも、僕の説明をちゃんと聴いていれば、ここにいる数百種の熱帯魚の半分は覚えられるんだよ。
もう一度ちゃんと教えてあげるよ。』
『マコチャン
先ずは試験勉強だろ。
熱帯魚はまた今度な!』
『……絶対にだよ。
じゃあ、先にお昼食べようよ。
妈妈(マ~マ=お母さんと言う意味の中国語)が美味しい料理を沢山作ってくれたから。
それにもうすぐ愛さんも来るしね。』
『それじゃあ、お言葉に甘えて、先に食べましょ!』
「そうだな。
マコチャン、リビングで良いのか!?」
『どうぞ。
リビングに用意してるから。』
と、そこへタイミングよく愛ちゃんも遣ってきた。
「愛ちゃん、久しぶり!
吉川も来てるぞ!」
『リュウ君、トウ君、お久しぶりです。
ご機嫌いかがですか!?』
『愛ちん、俺はご機嫌うるわしーぞ。
愛ちんは元気してた!?』
『この間、マコト君とシーパラダイスってところに行ってきました。
美味しそうなお魚がイッパイ泳いでましたわ。』
『相変わらずだなぁ愛ちんは!
初めて
マコチャンと会ったときも、熱帯魚を見て【美味しそうな石鯛ねぇ!】なんて言ってたからなぁ♪』
「愛ちゃん、紹介するよ。
こちらは俺の恋人で滝本 美華って言うんだ。」
『愛ちゃん、初めまして!
美華って呼んでね!』
「こっちが吉川の期間限定の恋人で谷 真里江ちゃん。
只今、交際3ヶ月目を更新中なんだ!」
『初めまして真里江です。
マリエって呼んでくれて良いよ!』



