「そうよねっ。星がキライな人なんていないわっ」 繋いだ手をブンブン振る君は可愛い。 「それなのにどうして雲は星を隠してしまうの?」 また立ち止まって空を見上げる。 「ねえ、どうして?」 「うーん……雲はね、意地悪をしているんじゃないんだよ」