「でもそのおかげで蓮くんと仲良くなれたじゃん!」「そっ・・・そうだけど」そう、あたしは蓮くんのことがなんと好きなのです。好きになったきっかけはというと・・・
それは約一週間前のこと・・・
「ちひろちゃんごめん。
教室に忘れ物して来ちゃった。」
あたしはちひろちゃんに正門に待ってもらうようにして教室に忘れ物を取りに行くことにした。
教室に着くとそこには蓮くんが居て机の上に伏せながら寝ていたのだ。
その顔があまりにも男の子なのに綺麗でついつい見とれてしまったのだ。
それがまだあたしには恋だと気づかず気づいたのはそれからすぐのことだった。あたしはちひろちゃんを正門に待たせていることに気づき急いで自分の机から忘れ物を取りちひろちゃんのところまで走って行った。