可愛すぎ。




可愛すぎだろコイツ。








俺にどんだけ惚れさせれば気がすむんだよ。








みあは俺に抱きついたまま涙を静かに流してて







俺はみあを優しく抱きしめる事しか出来なかった。









いつしかみあは俺にしがみついたまま眠ってしまった。









それからどれくらいの時間がたったのだろう……。











「…ん……」





「起きたか?」










俺はみあの顔をのぞきこむ。











ーパァンッ












「は……?」










何が起こった?







今コイツに殴られたよな?俺。












「テメェ何のつもりだ!!!」





「何のつもりだはこっちのセリフよ!!!あたしを襲うつもり!?」













この女…。自分に都合が悪い記憶は消す事が出来る才能があるのか!?















「二回も助けてやったのに二回とも俺は悪者扱いかよ」












マジ呆れるわ。













「ふざけないで あんたみたいな不良があたしを助けるわけないでしょ!?」













ードクンッ











あんたみたいな








あんたみたいな不良










あんたみたいな不良がー………












それは俺が一番言われたくない言葉。













「ざけんな」











そう言い残し俺はその場を離れた。