ーギュッ







抱きしめられた瞬間俺はビックリしてしゃがんだ体制でコイツの体重を支える事が出来なかった。







そのまま勢いよく後ろに倒れこむ










「ー………!!!!!」










コイツだけは守らねぇと






ードサッ











「……ってぇ」










ードキンッドキンッ








心臓がうるせぇ。









俺は何故か今倒れたまんま好きな女に抱きしめられている。










「ダセェ体制(笑)」









俺は片手でコイツを抱きしめながらもう片方の手で体制を戻す。








座り込みながら俺が片手でコイツを抱きしめててコイツは俺を両手で抱きしめている形になった。












「おい 大丈夫か?」











よく見ると肩が震えている。






ー……手も






ー……足も










身体中全部が。










大丈夫なのか?コイツ。














「おいお前………」








ーギュッ









抱きしめられる強さが強くなる。










「え…?」





「もうチョッとだけ…このままでいさせて…?」












それは






小さくてか弱くて








俺が優しく包んでやりたい







そう思わせる声だった………。