「行ってきまーす」 あたしはローファーを履きながら家の中にむかって叫ぶ。 「みあー!!!お弁当忘れてる!!!!」 中からお姉ちゃんの声。 お姉ちゃんは高校を卒業して今は専門学校に通ってる学生。 すっごく優しくて自慢のお姉ちゃん。 …何て説明をしていたらお姉ちゃんがいつのまにか弁当を持ってあたしの前に立っていた。 「ほら」 お姉ちゃんはお弁当を差し出してくる。 「ありがとう」 あたしは弁当を受け取りスクバの中に入れる。