「何だよアイツ」











俺は血の出た唇を手でぬぐいアイツの走り去った廊下を見つめる。










ふざけんなよ。







俺が悪いみたいじゃねーか。







知らねぇとか嘘つくなとかなめた事言ってくるからだ。










俺にキスしたくせに。







ふざけんなよ。








ふざけんな。











俺は……




お前に




惚れてんだから。











てか



惚れさせたお前が悪い。









俺は自分の教室に向かった。