「待つから」
「…え?」
あたしは目の奥が熱くなるのを感じる。
「この前待たねぇって言ったけど」
「うん…」
確かに言った。
あたしと白金が両思いになった時に…。
「キスとかはするけど
……それ以上の事は待ってやっから」
「え……?」
あたしはしゃがんで白金の顔を近くで見る。
「待って…くれるの?」
白金と視線が重なる。
「お前が好きだから
…待ってやる」
あたしの目からはまた大粒の涙がこぼれ落ちる。
「なっ…何で泣くんだよ!?」
白金は驚いた顔をして焦っている。
「あっ…ありがとぅ…白金ぇ…」
あたしは嗚咽で上手く話せない。
「だから俺ガマンしてんだから
可愛い事言うなって」
白金はあたしの涙を拭いながらそう言って微笑んでくれる。
大好き。
いつかあたしが覚悟ができた日は…1つになろうね……?

