背中を押された? それって―――… 彼女、誰かにいじめられていたり……? だけどそれなら、すぐに彼女を抱きとめた深青の視線に、誰かの姿が映ったりするもの。 誰かがその場から逃げるような音さえも全くしなかった。 そんなことって、ある? あるとすれば、それは人ではないものが関係している………。 そう深青が思ったのは、微かに残り香のように霊の残像を感じたからだった。 この学校に来て、初めて確証を持てるほどの霊の気配。 やはり、一連の事件には霊が関与している。 深青はそう確信を持った。