「ええ…。

実は、もう、三人目なんです」


「三人目?」


「はい…。

我が校の生徒が行方不明となり、遺体で発見されるのは………」


「まあ……」





 口に手を置きながら、深青は暗い表情を浮かべる。


「如月さんも、転校早々、物騒な話で申し訳ないですが、くれぐれも気をつけてくださいね」


「お気遣いありがとうございます。

心には留めておきます」





 笑みを浮かべながら返す深青。


 そんな深青に満足そうに微笑むと、彼女は「行きましょうか」と、深青を促してきた。


 そんな彼女に「はい」と頷きながら、深青は校舎へと入っていった。











 そもそも、なぜ深青が聖マリオネット女学院に転校するはめになったのか。


 それは、先ほど話していた事件が原因だった。