「千尋、高校生のくせに子供みたい。」


「亜衣ちゃんが中学生のくせに落ち着きすぎなのーっ」


「ちぃちゃん、めいより子供?」


「うん。めいより子供。」


「ええ!おれ、小学生以下っ!?」


「もう、亜衣ってば、あんまり千尋くんいじめちゃだめだよ?」


「…結衣姉は千尋に甘い。」


「え!そんなことないよっ!!!」


「ゆいちゃんあまーい!」


「ちょ…ちょっと芽衣までっ!」


「はいはい、結衣が困ってるでしょー?結衣を困らせる子は、おれが成敗しちゃうよー?」



いたずらっぽく笑いながら千尋くんが言うと、
亜衣はニヤニヤ。
芽衣はきょとん。








…あっ!!!




「もうこんな時間っ!千尋くん、早く着替えて!入学式に遅れちゃうっ!」