「おはよーございまーすー」




芽衣に手を引かれてのそのそと寝癖にジャージ姿のままリビングに現れたのが、
幼なじみで居候の千尋くん。



「おはよ、朝ごはん出来てるよ!」


「おはよ。千尋、早く座って。」


「ちぃちゃんネボスケー!」



先にテーブルについていた亜衣に続いて、芽衣も椅子に座る。

急かされた千尋くんはあくびをしながら席につくと
テーブルに置かれた朝ごはんを見て一気に目が覚めたようで、



「わ、今日の朝ごはん、おれの好きなフレンチトーストだー!いっただきまーす!」



って、待っていた誰よりも早く食べ始めた。


妹たちもそうだけど、自分が作ったごはんで喜んでくれるのって、
すごくうれしい!