「見てみて〜!海が見えてきたよ! 優、あそこ! ほらっ、もう見てってば」 「わかったわかった、見るから。少し落ち着きなよ。 今から海に行くんだから、見えてくるのが当たり前だって 暑いのに、テンション高いねぇ美佳。」 お付き合い程度にチラッと窓の外を見た優は、すぐにグッタリと座席に座る。 「あぁぁ〜暑い このバス、クーラーきいてないんじゃない? 絶対バンガローも暑いよ。 もう、帰りた〜〜い。」