「美佳〜。まさかまた同じクラスになるなんて…
相当のくされ縁だよな!?」



体育館横の掲示板に張り出されたクラス替えの一覧表。



“やった〜”だの“え〜”だの、みんながざわめく中、隣にやってきた祐輔が言う。




…なんかまた背が伸びたんじゃない?


1年の時は、目線があまり変わらなかったのに、今ではもう、すっかり見上げないといけない。




春のやわらかい日差しが、
少し茶色でクセのある、祐輔の髪をキラキラと照らす。



赤ちゃんみたいな髪とは反対に、


男っぽくなってしまった横顔を見て、不覚にもドキッとしてしまい、あわてて目をそらす。