束縛する人


「最近ミカとシフトが合わないし全然話せないから…
バイト終わる頃に行ったら会えると思ってさ」




祐輔とバイトが同じになることは殆んどなくなっていた。




「…そうだよね。あ、何か用事だったの?」



「前に話してた学祭、もうすぐだから。ほら、焼きそばのタダ券」



胸ポケットから取り出した小さな紙を、両手の中にしっかりと握らされる。




「絶対、見に来いよ?」



そう言い、私の頭をポンポンと祐輔はたたいた。