いつもとは明らかに違うキス
あまりの激しさに……
――怖ささえ感じる
されるがままにキスを受け入れる
主を迎えたばかりの部屋は
キレイに並んだ本と
コーヒーの残り香と
二人の息づかいだけ
薄いカーテンから差し込んでいた日差しも
遠慮して陰ってしまった
きつく抱きしめられていた手が
ゆっくりと緩み
激しいキスも
いつもの優しく愛しむようなキスへ変わる
「……ごめんな」
私を見つめる瞳は
…いつもの優しい眼差しだ
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