即戦力として期待されている祐輔は



必要な休みだけを取って



後は毎日のようにバイトに来ていた






私がバイトの日は必ず祐輔がいて…



嫌でも顔を合わせ



嫌いで別れた訳じゃない私たちは






すぐ前のように



普通に話す仲に戻っていた








夕食で来店されるお客様のピーク前準備に



フォークやナプキンを用意しながら




高校デビューした同級生の話や



メタボが怪しかった中学の担任の話などで盛り上がることもあり…





“こらぁ〜!
仲が良いのはいいけど
店内ではそんな大声で笑うな〜”




とイヤホン越しに社員チーフから怒られたりもした





「怒られちゃったね」



二人で顔を見合わせて笑い



小声で話しを続ける







二度と話せないかもしれないと思っていた祐輔と



普通に話せる友達に戻れたことが




何よりうれしかった